ラレージャパン ディーラー様 情報
  輪行について  
  2009/7/17  
 

輪行についての
お客様のお問合わせなど

 

CLS、あるいは以前に発売していたランドナーについて、自転車のキャラクターによるものでしょうか、輪行の方法についてのお問い合わせも多くいただきます。輪行は、自転車の旅のはじまりと仕舞い方の自由度が非常に高く、クルマ利用と違って、走り終わってのアルコールの心配もありません。また、標高の高い駅からはじめて、低いところで旅を終えるというズルもできます。雨や、不意のことなどで途中で切り上げることもできます。
非常にいいサイクリングの方法でもあるのですが、ご自身で自転車を分解・組立をすることであり、誰彼となく、お客様のお顔が見えない中でお勧めするのもどうしたものかと思われて躊躇いたします。
しかし、どうしてもお知りになりたいという方に限って方法の一例をご連絡したりしております。
すでによくご存知の向きもあるかと思いますが、簡単にまとめたものがございますのでご案内申し上げます。
ご説明の写真は、隠しページでアップしたhttp://www.raleigh.jp/Z/rinkou.htmに上げておりますので、必要に応じてご参照願います。
(上記アドレス<URL>で、ダイレクトにご覧ください。 ラレーのページからはリンクしていません)

以下、前述にありますように、お知りになりたいお客様へお送りしたメールのテキストコピーで失礼いたします。

 
       
  輪行のご注意  

ご理解をいただいていると思いますが、分かりにくい場合は、十分にご理解されて、十分に練習されてから輪行をお楽しみください。なんといっても大事なお体を乗せて走る自転車です。不十分な組立などにより、万一の事故などがないように、余計なことですが、十分にお気をつけ願います。

分割式でないドロヨケを外す方法は、以下にも記しておりますような、蝶ネジを使う方法です。以下輪行の件です。

       
  輪行方法  

下記および添付ファイル(現在は上記でお知らせした隠しページにアップしています)は、ARAYAランドナーに準じての説明になりますがご参考になればと存じます。
お知らせしましたように輪行は自転車の分解組立が絡みます。組立ては完全に行い、くれぐれも走行中に事故など起こらないように組立て確認確実に行ってください。
また、お知らせする内容は、文中にも書いておりますように、他所様で作られた資料も含まれ、私が参考としているサイトも記しておりますが、あくまでお客様での参考資料としてお扱いいただくようにお願いいたします。
輪行のフォルダに入っているのは、ARAYAランドナーを見本に記しております。CLSと異なるのは下記になります。

5.チェンフック
申し訳ございませんがCLSには、チェンフックはありません。チェンフックがないことで、特に輪行に関係はないのですが、後輪を外した状態でチェンがブラブラするのは傷などの問題にもなりますので、できれば何かでチェンを固定しておくのがいいでしょう。
私は、スポークで先を折り曲げたものを用意してブレーキ台座に片方を引っ掛け、片方をチェンに引っ掛けてしていたことがあります。

6.7.ドロヨケステー、ドロヨケ固定ボルト
CLSは5mmアーレンキーボルトで固定しています。アーレンキー1本で外せるので、あえて別のボルトに変更することも必要ないと思います。
場合によっては、ウィングボルト(ボルトの先端が蝶々の羽のようになっていて手で外すことができる)や環付ボルト(ランドナーに採用のボルト)に変更すれば工具なしで外すことができますが、固定力からすると現状のままをお勧めします。なお、環付ボルトはあまりないのですが、ウィングボルトはホームセンターなどで見つけることができます。ウィングボルトの一例も下記に示しています。

別に添付したものは、海外の人に輪行を説明したときの図です。図の元は、とあるショップさんが、30年位前にサイクルスポーツか何かに広告で書かれていた図で、公表するのはまずいかと思います。ご理解願います。下手な英語が並んでいますので、日本語文をつけておきます。

輪行の順は下記になります。
自転車のギヤは、前アウターギヤ、後トップギヤにかけておきます
A 自転車を正常に立てます
  1 サドルを保護するためサドルカバーをかぶせます
  2 後ブレーキワイヤーをブレーキレバーからはずします
  3 前ブレーキワイヤーもはずします

B 自転車を倒立させます
  4 ペダルをはずします(正常位置のほうがはずしやすい?)
  5 後輪をはずします。
   ギヤは前アウター・後トップにかけること
   チェンフックにチェンをかけてください
  6 後ドロヨケをはずします。
   ドロヨケはすべて環付ボルトで外れます。
   はずした後は、ボルトを紛失しないように台座に仮固定してください

C 自転車をリヤエンドとサドル後部で立てます。
このときリヤメカのワイヤーが無理にこじられていないか確認してください
  7 ハンドルセットをフォークから抜きます。
   予め、緩められるようにしておいたほうがいいかもしれません。
  8 フォークを抜きます。
   フォークには前輪・ドロヨケ・キャリアなどは付いたままです

フレームを真中にして結束します。
フォークは、ライトが飛び出さないようにライタ側がフレームに入るようにしてください。
ベルトは1〜3の順で締めます。1は最初は仮締めで、3まで締めたあと1を締め上げてください。

輪行の方法は色々とありますが、この方法が一番コンパクトにまとまるようです。しかし、フォークを抜くと言う作業があります。ヘッドは頭と言うくらいで、自転車では大事なところです。そのようなところを分解することをメーカーとしてお勧めしていいものかとも思いますが、コンパクト性では一番の方法ですし、フォークを抜かないとすると、ドロヨケのほかにキャリアも取り外さなければならず、非常に厄介です。
理解されている方が行うにはいいのですが、巷ある折りたたみ自転車のような感覚で分解されるとやはりまずいと思います。全てのユーザーさんのお顔がこちらには見えてこないので、この辺は少々難しいです。

AHEADでないヘッドセットでのフォークの分解には、ヘッドのトップナットをはずすヘッドスパナが原則的には必要ですが、これも理解の範囲として連絡いたします。
CLSあるいはRANのヘッドはマイクロアジャストという、ギザギザで調整するものを採用しています。ギザギザがずれない限りヘッドは緩みません。ギザギザの上にブレーキワイヤーストッパーであるヘッドバインダーがあります。ヘッドの玉押しを手で回して玉当たりを調整し、ギザギザワッシャーをはめた後、ヘッドバインダーを締め付けると、原理的にはヘッドは緩みません。つまりヘッドの一番上のナットは手で閉めるだけで十分です。しかし、これは何年も恒久的に調整が不要と言うことではありません。それほどいじられない場合はやはりヘッドスパナできっちり締め付けるほうがいいと思います。

以上のようにヘッドスパナが不要として、輪行に必要な工具は下記になります。
ペダルレンチ
6mmアーレンキー(ハンドルステム取外し)
4mmアーレンキー(ヘッドバインダー)
5mmアーレンキー(AHEADの場合は、ステムヘッドセット分解)

これだけですが、工具としては最近出回っているアーレンキーやドライバーなどコンビネーションになったツールセットがある方がいいでしょう。
ペダルは、裏側から6mmアーレンキーで外れるものがあるのですが、6mmアーレンキーのトルクで十分と思われる方もいるので最近ではペダルメーカーは積極的には6mmアーレンキー穴の付いたものを生産しないようになりました。SPDペダルなどだとコンパクトですので、輪行のパッキングによってはペダルをはずさなくても可能な場合があります。

分解した自転車を結束するのは、適当なストラップでいいのですが、もっとも安価なものは、登山用のアイゼンバンドです。現在ではすっかりメジャーになったスノーピークから出ています(旧ロゴで)。2本で400〜500円くらいです。長さも十分あり(1.5mくらい)適当な長さに切って、切断面をライターであぶっておけばokです。それ以外に、ダイソーさんで荷物結束ベルトを見つけました。これなどはずばり105円です。確か2本入っていました。
(後日談ですが、実際に購入して試して見ました。 ダイソーさんには悪いですが、はっきり言ってあまり使えません。 やはり、命にもかかわるアイゼンをしっかりと登山靴にくくりつける アイゼンバンドにはかないません。 輪行やその他車のルーフキャリアの荷物の結束など色々と使えます。 時折行く海外のサイクルショーで、どっさりとカタログを持ち帰りますが、 総重量30kgほどのカタログの束も、バンドで結束してそのまま手荷物に預けてしまいますが、引き取り場所でバラバラになったこともありません。)

輪行袋は以前のランドナーのサイトで出していたものは、これも登山用のポンチョです。
最近はゴアテックスの上下スーツが主流ですが、片隅に忘れ去られたようにポンチョがあります。4000円くらいでした。風通しもよく、雨具としても優れていると思います。大きさもあるので、ロードの輪行にも使えます。ロードの場合は、前後輪をはずして、そのまま挟み込んでおしまい。フードから手を突っ込んでサドルを持ちます。この方法で、何度も輪行しています。
しかし、やはり輪行袋として発売されているものの方が扱いやすいですし、業界としてもこちらをお勧めします(^^ゞ

(2009/7/17 今回お知らせでの追記---
ランドナーのサイトとありますのは、http://www.raleigh.jp/Z/project3.htmでご覧いただけるイメージです。 今回、隠しページで以前のページをアップしています。 前述のように、輪行をあまりオープンにするのはどうかと思い、現在はアップしていません。ポンチョなどというマイナーなものを書いてしまってますが、 現在は某自転車関係の代理店さんからもお洒落なものが発売されて言て、今となれば他社さんをセールスするみたいで汗顔モノかもしれません。上記WEBでご覧いただけるポンチョは、以前に「輪行袋兼ポンチョ」としてサイドにジッパーなどを設けたオリジナルの試作でした。)

地面にする方法はエンドとサドルを書きましたがこの方法はリヤメカのワイヤーがよじれる、サドルのエンブレムが傷付くなどであまりお勧めできるものではありませんが、コンパクト性と、輪行時にダウンチューブを持って運べるので良い方法だと思います。
最近はエンド金具などもありますので、エンドの保護もかねて装着されるのが良いでしょう。
http://www.ostrich-az.com/catalog-p19-02.html#9
(注:現在サイト再制作と思われ、上記サイトはご覧いただけないようです)

上記のオーストリッチさんのサイトは、その他輪行袋や便利な小物が多く見られます。便利なサイトです。
http://www.ostrich-az.com/catalog.html
(注:上記も同様です。サイトはご覧いただけないようです)

私は以前ずっとこの方法で輪行しました。この方法だと袋に全く負担を与えず、軽量なものやそれこそ ポンチョも利用できます。倒立の方法は、持つところが無く、袋に備え付けられたベルトやストラップを持つことになり、袋へのストレスも大きく丈夫な袋が必要となります。

以上長くなりましたが、連絡申し上げます。
ご参考になれば幸いです。

       
  分割式でない
ドロヨケの取り外し
  ドロヨケの件
添付ファイルをご覧ください。 (上記隠しページにアップしています)

ドロヨケは、分割式と言うのが輪行用として認識されているようですが、分割で無いと輪行できないわけではありません。確かに分割式は便利ですが、反面デメリットもあります。

  1. 分割ジョイント部分が目立ちすぎ、スマートさに欠ける
  2. 分割のための重量増
  3. 分割部分での走行中の異音発生の元になりやすい。

自分も、初めてのときは(ウン十年前?)本所さんの分割ドロヨケを求めましたが、その後、あるショップさんで海外のレフォールやキャニオンの素敵なドロヨケを見せられ、必ずしも分割でないといけないことは無いと教えられました。上に記しましたのはそのときの受け売りです。
結局、海外製は軽量な分、肉厚も薄く、非常に華奢なため、本所さんのマビック型を求めました。
(マビックも昔はドロヨケを作っていたのです。 レフォールもキャニオンも今では会社がありません)
もちろん分割式でなく、取付ボルトを工夫して使いましたが、なんら輪行する際に不便や問題はありませんでした。

CLSのドロヨケ取り付けは添付のようになっています。工具が必要と言うものの、5mmアーレンキーだけです。ツーリングの際には、携行用の組になったアーレンキーなどをお持ちでしょうから、そんなに問題ないと思います。